早瀬文雄氏の文章を入力していて(その2)
昨年10月からの早瀬文雄(舘 一男)さんの文章を入力していて、舘さんにとっての「終のスピーカー」はなんだったのだろうか、とおもう。
舘さんは、いろんなスピーカーを購入、鳴らされていた。
だから舘さんは一つのスピーカーを数年以上じっくり鳴らすということはなかった。
もっとも短期間で手放したスピーカーは、私は聴く機会がなかった。
舘さんが新しいスピーカーを導入すると、聴きにきませんかという誘いがあった。
なので舘さんが東京に住んでいた時に鳴らしていたスピーカーは、そのほとんどを聴いている。
でも一機種だけ聴いていない。
舘さんは、そのスピーカーを手放したというよりもリスニングルームから追放したといえる。
リスニングルームに持ち込んで、その日のうちに追放することを決めた、と言っていた。
いま、そのメーカーは倒産してしまったから書いてもいいだろう。
ティールである。
私は以前「欠陥」スピーカーのことを書いている。
三つのブランドを、舘さんがティールを導入したころに、「欠陥」スピーカーだと烙印を押した。
ティールは、その一つである。
他の二つのうちの一つは、あるモデルの登場から、どうしたの? と言いたくなるくらいに変り、
もう「欠陥」スピーカーとは思っていない。
それに当時、舘さんとも、この三つのブランドのスピーカーについてはよく話していて、私と舘さんの評価は一致していた。
舘さんと私は、音の好みは違うから、好きなスピーカーは違うこともあるし、評価も微妙に違うこともあったけれど、
ダメなスピーカーに関しては一致していた。
ティールについても話していたのに、なぜ、買ったんですかと訊いたら、気の迷いみたいな返事だった。