Digital Integration(roonのこと・その4)
昨年11月に、roonがハーマンインターナショナルに買収された。
このニュースに接した人たちのなかには、
これでroonも終りだな、という人もいた。
どうしてそう思ったのかは私にはわからないけれど、
メリットがあるはずだし、それはハーマンインターナショナルにとっても、
roonにとっても、それぞれあるものである。
少し前に、ronnのハードウェア、Nucleusの新型が発表になった。
そして昨日、価格が発表になった。
Nucleus Oneが499ドル、Nucleus Titanが3,699ドル以上である。
チタン筐体のNucleus Titanの価格に驚きはなかったが、
プラスチック筐体のNucleus Oneの499ドルには、少しばかり驚いた。
この価格はあくまでもアメリカでのものであり、
日本ではいくらになるのかはわからない。
とはいえそれほど高価になることはないはず。
日本でのroonユーザーがどのくらいなのかはわからない。
四年前の時点は、そう多くはなかった。
どのくらい増えているのだろうか。
roonに関心はある、という人は少なくないように感じている。
けれどroonでよりいい音で聴くには、
ROCK(Roon Optimized Core Kit)の導入なのだろうが、
なんとなく面倒そうだし、難しそうだ──、そんな先入観のため、
roonの導入に踏み切れない人も少なくないはずだ。
Nucleus Plusがあったけれど、試しに手を出すにはいささか高い。
そこにNucleus Oneの499ドルは、なんとも魅力的にうつるはずだ。
roonに関心はあるけれど──、という人は日本だけでなく、
世界中にいるのだろう。
そういう人をターゲットにしているであろうNucleus Oneの登場と価格。
こういうことができたのは、ハーマンインターナショナルに買収されたからのはずだ。