フィガロの結婚(クライバー・その2)
六年ほど前に、
タワーレコードからエーリッヒ・クライバーの「フィガロの結婚」がSACDで発売になった。
買おうかな、と思っていたけれど買わなかった。
そのころSACDが再生できるプレーヤーを持っていなかったことも関係している。
2019年からe-onkyoでMQAの音源を購入するようになった。
エーリッヒ・クライバーの「フィガロの結婚」もMQAであった。
購入予定にはしていた。
けれど、他のアルバムを優先してなかなか購入には踏み切れなかった。
踏み切れなかった、というほど高価なわけだったのではないが、
ついつい後回しにしてしまう。
2020年になるとTIDALで聴くことが増えてきた。
TIDALにもエーリッヒ・クライバーの「フィガロの結婚」はあるけれど、MQAではない。
いつかMQAで配信されるようになるだろうと期待していたけど、なかなかそうならない。
そうこうしているうちに、e-onkyoがQobuzの運営会社に買収され、
MQAの配信をやめるとアナウンスしたことで、
ようやくエーリッヒ・クライバーの「フィガロの結婚」のMQA版を購入・ダウンロードした。
なのにハードディスクに保存したままで、聴いていなかった。
アナログディスクでもCDでも、何度も聴いている。
いまのところエーリッヒ・クライバーの「フィガロの結婚」をMQAで聴こうとしても、
e-onkyoで購入した人以外は聴けない。
TIDALでMQAで配信されればいいのだけれど、どうなのだろうか。
ないような気もしている。
エーリッヒ・クライバーの「フィガロの結婚」を、MQAで、
つい一週間ほど前に久しぶりに全曲聴き通した。
聴いていて、なんて美しい音楽なのだろうか、
そしてなん美しい演奏なのか、そして音なのか──、と感じていた。
それからしばらくは他の指揮者による「フィガロの結婚」をいくつも聴いた。