2023年をふりかえって(その2)
今年の1月29日から毎日更新しなくなっている。
昨秋の時点では、書くことをやめるつもりだったけれど、
別項で書いているように、終のスピーカーがやって来たことで、
毎日ではないものの続けている。
続けていることで、今年会えた人が数人いる。
書いてきてよかった、と思っている。
そして出会えた人もいれば、もう会えなくなってしまった人もいる。
検索してみると、日本では三十数秒に一人、亡くなっているらしい。
こうやって書いているあいだにも、どこかで誰かが亡くなっている。
そのなかにオーディオ関係者が含まれていることだってある。
今春、原本薫子氏、
今秋、早瀬文雄氏(舘一男氏)が亡くなっている。
原本薫子氏と舘一男氏とは、ステレオサウンドの試聴室で出会っている。
井上先生の使いこなしの記事、
76号に掲載されている「読者参加による人気実力派スピーカーの使いこなしテスト」である。
二人が読者代表として参加されている。
その二人が、二人とも今年亡くなっている。
単なる偶然なのだろう──、そう思いながらも、ほんとうに偶然なのだろうかとも思ってしまう。
二人を知らない人からすれば、偶然だよ、それ以外の何がある、ということになるが、
そう思えないのは、あることがひっかかっているからだ。
そのことについては、二人のプライヴェートについて触れることになるから、
誰にも話すことはしない。
一度だけ、菅野先生に話したことはあるが、それが最初で最後だ。