2023年ショウ雑感(その11)
今年のインターナショナルオーディオショウの客層は、これまで明らかに違っていた。
いい方向だけに違っていたら喜ばしいのだが、
マナーのなっていない人も、今年は増えていたように感じた。
みんなが聴いているのに、なぜかスピーカーの前に行き、
スピーカー、パワーアンプを眺めている人(写真を撮る)が何人かいた。
なぜ、いま眺めるの?、と言いたくなる。
どんなスピーカーなのか、どんなパワーアンプなのか、じっくり見たいのはわかる。
けれど、それは音が鳴っていない時にやればいいことであって、
それぞれのブースの人がまじめに音を出している時、
多くの人がまじめに、その音を聴いているのに、
なぜそんな無神経なことができるのか。
こんな人たちを、今回はじめてオーディオショウに来た人たちは、どうおもって見ていたのだろうか。
こういうひどいマナーのなっていない人もいたけれど、
スマートフォンでニュース動画を見ながら、という人もいたし、
音を聴くよりも、スマートフォンでやりとりしている人もいた。
私がみた範囲では、若い人ではなく、私よりも上の世代の人たちだった。
誰かの邪魔になっているわけではないとはいえ、
この人たちは家でもそういう聴き方をしているのだろうか。
家での聴き方は、その人の自由だから、なにかをしながら聴いても、
他人の私がとやかくいうことではないのはわかっているが、
その習慣を、こういうショウの会場でもやってしまうのか。
これも老いからくることなのか。