老いとオーディオ(とステレオサウンド・その21)
9月4日に、ステレオサウンド オンラインで、
「アクシスが、Ayre製品の取扱を終了」という記事が公開になった。
同じ内容の記事が、Phile webでは、
「アクシス、Ayre(エアー)製品の取り扱い終了を発表」として9月1日に公開になっている。
どちらの記事も、8月31日をもって、
アクシスのAyreの取り扱いが終了になったと伝えているのだが、
この二つの記事を読み比べてほしい。
Phile webでは、
《2023年8月31日をもって輸入代理店契約が終結したため、取り扱いを終了したと説明している》
とある。
ステレオサウンド オンラインではどうか。
《輸入代理店契約の終結に伴い2023年8月31日をもって取り扱いを終了する》とある。
どう思われるだろうか。
Ayreの輸入元であったアクシスは、ステレオサウンドにも音元出版にも、
同時にこのことを知らせているはずだ。
けれどステレオサウンド オンラインは三日遅れで記事にしている。
それだけではなく、
Phile webでは、取り扱いを終了した、と過去形にしているのに対し、
ステレオサウンド オンラインでは、《取り扱いを終了する》とある。
どちらの記事も8月31日をすぎてのものだから、当然「終了した」とするのが当然のこと。
ステレオサウンド オンラインの編集部は、そのことに気づいていないようだ。
アクシスから送られてきた内容を、そのままコピー&ペーストしているのではないだろうか。
些細なことを──、と思う人もいよう。
けれど、このことはほんとうに些細なことなのだろうか。
(その21)では(その20)の続きを書くつもりだったのだが、
今回のことは、どうにもステレオサウンドという組織が老いてしまっているとしか思えないのだ。
誰にも間違いはある。
けれど、他の人は誰も気づかないのか。
気づかないことに、何も感じないのか。