完璧な音(その6)
ソーシャルメディアに、ときどきスタインウェイの広告が表示される。
スタインウェイの自動演奏ピアノSPIRIOである。
SPIRIOは、スタインウェイの自動演奏ピアノだから、
きちんと調律、調整がなされていれば、
いつ聴いても、どこで聴いてもスタインウェイのピアノの音が聴けるわけだ。
SPIRIOでの自動演奏を聴いて、これはベーゼンドルファーのピアノだ、とか、
ヤマハのピアノだ、という人はいないはずだ。
SPIRIOは、その意味では完璧な音に近い、といえる。
SPIRIOには、音源も用意されている。
SPIRIOのページには、
《クラシック、ポップス、ジャズ、映画音楽など様々なジャンルの楽曲が収録されているこのSPIRIOでは、ビル・エヴァンスやガーシュウィン、ユジャ・ワンやホロヴィッツなどの著名アーティストが、まるで目の前で生演奏しているかのように、お楽しみいただくことができます。》
とある。
これがどのレベルの再現なのか、
SPIRIOを聴いたことがないのでなんともいえないのだが、かなりのレベルに達しているとは思う。
そうであれば、SPIRIOはスタインウェイによる演奏の再現においても、完璧な音といえるのか。
考えたいのはここである。