Date: 11月 25th, 2022
Cate: 終のスピーカー
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エラック 4PI PLUS.2のこと(その1)

ジャーマン・フィジックスのTroubadour 40とともに、
エラックのリボン型トゥイーター 4PI PLUS.2もやって来た。

リボン型トゥイーターといえば、私のくらいの世代では、
まずパイオニアのPT-R7が浮ぶ。まっさきに浮ぶ。

リボン型トゥイーターの音の一般的な印象は、
このPT-R7によってつくられた、といってもけっして大袈裟ではない。

繊細、柔らかい、しなやかといった印象は、まさしくPT-R7の音そのもの。
けれど一方で、どこかはかない音、実体感の薄さ、実像ではなく虚像。
そういう音の印象も、また残している。

そこに登場したのが、アメリカ生れのリボン型トゥイーターのピラミッド T1だった。
当時、PT-R7が83,600円(ペア)だったのに対し、T1は399,000円(ペア)だった。
T1の高能率版T1Hは435,000円(ペア)だった。

T1の登場は衝撃だった。
リボン型の印象ががらりと変った。
とはいえ、T1を聴く機会はなかった。

だからこそ、T1に関する記事は何度も読み返しては、その音を想像していた。
いつかはT1、と夢見ていた。

ピラミッドの製品は、それほど長くは輸入されなかった。
T1もいつごろ製造中止になったのかは、正確には知らない。

PT-R7は上級機PT-R9が登場したものの、T1に迫った、という印象はなかった。
価格が大きく違うのだからないものねだりをしていることは承知しているが、
パイオニア自身、
PT-R7でつくりだしたリボン型の音の印象から脱することができなかったのではないのか。

そんな音の印象を払拭した製品が、日本から登場した。
非常に高価なリボン型トゥイーターで話題になった製品だ。

T1並の物量を投じて、T1よりもずっと精度の高さを誇る。
そういうリボン型トゥイーターなのだが、T1に感じていたワクワク感は、
この製品には感じなかったのは、どうしてなのだろうか。

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