純度と熟度(とモービル・フィデリティの一件・その2)
(その1)の続きとして考えていたことの前に、ちょっとだけ。
今回のモービル・フィデリティの件を、オーディオ雑誌は記事にするのだろうか。
9月になればステレオサウンド 224号が出る。
モービル・フィデリティの件は7月には明らかになっている。
オーディオ雑誌の編集者が知りませんでした──では通用しない。
編集部は一人ではないのだし、
オーディオ関係者から情報が流れてきたことだろう。
モービル・フィデリティに特に関心を持っていない私でも、
7月には、この件を知っていた。
記事にする時間の余裕は十分にあった。
時間がなかった、といういいわけは通用しない。
記事にするのかしないのか。
していたとして、どういう内容になっているのか。
ステレオサウンドが、これまでモービル・フィデリティを取り上げていないのであれば、
今回の件を記事にしないのもありかな、とは思うが、
そうではない。
「オーディオにおけるジャーナリズム(リーダーとマネージャー、それに組織・その4)」で、
リーダーが絶対にやってはいけないこと。
だんまり、黙殺、無視だと私は思っている。
と書いた。
224号に、モービル・フィデリティの記事はあるのだろうか。