Date: 7月 31st, 2022
Cate: 戻っていく感覚
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ラックス MQ60がやって来る(その1)

今回はヤフオク!ではない。
あるところからラックスのMQ60がやって来る予定である。

MQ60と書いてしまったが、正確にはKMQ60。
MQ60のラックスキット版である。

MQ60は50CA10のプッシュプルアンプである。
SQ38FDのパワーアンプ部を独立させた製品といえる。

50CA10は、ヒーター電圧が50Vという規格の出力管で、
50CA10を二本直列接続すれば、AC100Vからヒーター電圧をとれる。
つまり電源トランスから50CA10用のヒーター巻線を省くことができる。

真空管アンプの電源トランスには、
高電圧・低電流の巻線と定電圧・高電流の巻線とがある。

出力管のヒーター用巻線を省ければ、それだけ電源トランスの製造は楽になるし、
その分コストも下がるし、発熱も少なくなる。
メリットは、確かにある。

だからラックスが管球式プリメインアンプに50CA10を採用した理由も理解できる。
けれど、当時のように50CA10が製造されていて入手が容易ならばそれでいいけれど、
50CA10は、このヒーターのせいで代替管がない。

私のところにやって来るMQ60に挿っている50CA10の状態がどうなのか、
いまのところわかっていない。

50CA10がダメになっていたら、ヤフオク!で探すことになるだろう。
それにメインテナンスも必要だし、きちんと音を出せるようになるまでは少し時間がかかる。

それでいい、と思っている。
ぽつぽつやっていけば、涼しい季節になっているはずだからだ。

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