オーディオと偏愛(その3)
ルコントのレアチーズケーキはどうだったのか。
世の中に、こんなに美味しいケーキがあるのか。
大袈裟でなくそう感じていた。
赤坂のトップスには申しわけないが、
どちらもレアチーズケーキであっても、同じには語れない。
ルコントのレアチーズケーキは小さい。
大きな口の男なら、一口で喰おうと思えばできないサイズではない。
フォークで、ルコントのレアチーズケーキを一口分、
ちょっぴりだけフォークにのせて口に運ぶ。
二口目は少し大きめにして口に運ぶ。
味わいながら、何口で食べ切ろうか、とも考えていた。
一気に食べてしまいたい気持と、ちびちび味わいながら、という食べ方。
どちらもしたい。
なんならレアチーズケーキをもう一つ注文しようか、とも思っていた。
でも、目の前のケーブルにはレアチーズケーキの他に、
シャルロットポワールのフランポワーズのソース添えがある。
こちらは皿も大きく、ケーキそのものも大きく、
レアチーズケーキよりも見た目も華やかだ。
ルコントのことをステレオサウンド 53号の編集後記に書いているOさんによれば、
シャルロットポワールのフランポワーズのソース添えは、
レアチーズケーキ以上の衝撃(美味しさ)である、とのこと。