Date: 3月 1st, 2020
Cate: アナログディスク再生
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トーンアームに関するいくつかのこと(その3)

ホルボのHolboというアナログプレーヤーがある。

昨年登場し、ステレオサウンドでも取り上げられているし、
ステレオサウンドのウェブサイトでも、確か二回記事が載っている。

最近発売されたということで、ここで取り上げているが、
リニアトラッキングアームの片持ちという問題点は、
なにもこのHolboだけでなく、ほかの多くの同種のトーンアームについてもいえることである。

なので、輸入元ブライトーンのHolboのページにある写真を見てほしい。
とにかく写真だけでいいから見てもらえれば、どこが片持ちなのか、
誰にでもすぐにわかることだ。

ベアリングシャフトと呼ばれているシルバーの太いパイプがある。
ここが片持になっている。

このパイプは、水平移動するトーンアームにとって、いわばレールにあたる。
ここをなぜ片持ちのままにしておくのか、
片持ちのままでも問題がない、とでもメーカーは思っているのか、
さらにいえば輸入元も、これで十分と思っているのか、
この種のトーンアームを含むプレーヤーシステムを評価しているオーディオ評論家は、
オーディオ評論家(職能家)といえるのだろうか、
そんなことを見るたびに思ってしまう。

こんな疑問を投げ掛ければ、
メーカーも輸入元も、さらにはオーディオ評論家と呼ばれている人たちも、
パイプの径が十分に太くて、材質も吟味されているから、
必要な剛性は確保できている──、と答えるであろう。

ほんとうにそうおもって、そう答えるのであれば、
もうなにをかいわんや、としかいいようがない。

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