218はWONDER DACをめざす(その12)
2月のaudio wednesdayでは、マリア・カラスの「カルメン」を聴いた。
MQA Studioで、96kHz、24ビットである。
いい感じの音で鳴ってくれたけれど、
私のなかでは、12月のaudio wednesdayで聴いたカラスの「カルメン」が、
いまも忘れられずにいるのだから、記憶のなかでの比較となってしまう。
12月のときは、ULTRA DACとスチューダーのD731の組合せだった。
通常のCD、44.1kHz、16ビットである。
マスタリングは、どちらも同じである。
スピーカーとアンプは、12月も2月も同じ。
多少セッティングは違っているけれど、同じといえる。
そういうなかでの比較だからこそ、
ULTRA DACのすごさをあらためて思い出すことになった。
特にフィルターをshortにしたときのマリア・カラスの実在感は、
iPhone+218(version 8)からは得られない。
カラスの声のなめらかさは、今回のほうが上だったようにも思える。
けれど、ULTRA DACの実在感のすごさの前では、
私にとっては、そんなことはどうでもいいことになる。
D731+ULTRA DACとiPhone+218とでは、
大きさも重量も価格もずいぶんと違う。
そのことを考慮すれば、iPhone+218(version 8)は上出来すぎるほど、である。
なので悔しいという気持はないけれど、それでも「まだまだ」という気持はある。
そんな私だから、近々、もう一度手を加える。