Date: 12月 10th, 2019
Cate: 「ネットワーク」
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オーディオと「ネットワーク」(SNS = SESか・その8)

1970年代終りから1980年代なかばにかけてのステレオサウンドは、
全国のオーディオクラブのいくつかを訪問して記事にしている。

そこに登場している集まりは、確かにオーディオクラブだな、と思う。
そう思うのはなぜだろうか、
そしてSNSにあるいくつかのオーディオ関係のグループを、そう思わないのはなぜだろうか。

はっきりとした答を見出したわけではないが、
一つは偏愛ではないだろうか。

オーディオクラブには、偏愛がある。
その偏愛が強いほど、そのオーディオクラブの色は、
記事で読んでもはっきりと伝わってくる。

SNS(facebook)にあるオーディオ関係のグループで、
参加人数が多いところほど、偏愛からは遠いところにある、といえる。

SNSの普及は、
別項の「複雑な幼稚性」が生む「物分りのいい人」を増やしてきているのではないのだろうか。

「複雑な幼稚性」が生む「物分りのいい人」たちには、
純粋な偏愛はないような気さえする。

偏愛をもっているのかもしれないが、物分りのいい人ぶることを優先するあまり、
認めようとしないのではないのか。

そんなふうに考えみると、
昔のオーディオクラブは、やはり偏愛の人たちの集まりであり、
偏愛の純度を高めたいがために集まっていたのかもしれない。

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