モノと「モノ」(世代の違い・その2)
さらにいえば、買うことも体験である。
近所コンビニエンスストアやスーパーでの買物ではなく、
分不相応と周りからいわれるモノを買うのは、一つの体験である。
高額品ではなく、きちんとした高級品、一級品のモノを買うのであれば、
高級店、一流店と評判の店で買う──、
これは体験と感じない人はいない、と思うのだが。
高額なモノだけを扱っているだけの店、
一流店とはいえない店で買うのも体験といえばそうなるのだが、
ここでの「体験」とは違ってくる。
オーディオも、東京ではトロフィーオーディオ屋としかいえない店もある。
そういう店かきちんとした店なのか、それを見極めることも含めて体験である。
1995年にロードバイク(自転車)を買う時が、私にとってはそうだった。
初めてのロードバイクである。
いい店で買いたいから、東京の自転車店だけでなく、神奈川、埼玉の店もいくつも行った。
そうやって店を決めた。
これでよかった、といまでも思っている。
きちんとした店で買うことによって、そこでの人との出会いがきちんとあるからだ。