Date: 11月 14th, 2019
Cate: ディスク/ブック
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宿題としての一枚(その1)

児玉麻里とケント・ナガノのベートーヴェンのピアノ協奏曲を、
菅野先生からの宿題のような一枚だ、とおもっている。

宿題としての一枚は、これだけではない。
菅野先生からの宿題だけではなく、
瀬川先生からの宿題のように、こちらが勝手に受けとっている一枚もある。

数は多くはない。
愛聴盤とは、少し違う意味あいの、存在の大きなディスクでもある。

宿題としての一枚。
けれど、宿題として出してくれた人たちは、もういない。

宿題としての一枚。
持っているほうが幸せなのか、持っていない方がそうなのか。

宿題としての一枚。
持っていないのか、それともあることに気づいていないだけなのか。

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