Date: 10月 19th, 2019
Cate: 音の器
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音の器(その3)

音の器として捉えた場合に絶対に不可欠な存在がある。
いうまでもなくレコード(録音物)である。

レコードがあってこそ、蓄音器は完結する。
デコラは特にそうだ、といえる。

蓄音器は蓄音「器」たり得る。

先日、デコラをじっくり聴かせてくれた方は、
デコラを手に入れて十数年、クラシックのレコード以外はかけなかった、とのこと。

言葉に出してこそいわれなかったけれど、
デコラを蓄音機ではなく蓄音器として鳴らされているからだろう。

音の器としてのデコラは、だからかけるレコードを選ぶ。
デコラをレコードを選ぶことを、どう捉えるのか。

それは、その人の自由というか、勝手である。
そこまで口出しする気は、もうなくなった。

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