瀬川冬樹というリアル(その2)
五ヵ月前に思いついただけのタイトルである。
いまだに何をテーマとするかは決っていない。
それで思っているだけのことはいくつかある。
そのひとつが、瀬川先生の著作集のタイトルにもなっている
「良い音とは 良いスピーカーとは?」についてである。
これはステレオサウンドに連載されていた記事のタイトルである。
そのころは「良い音とは 良いスピーカーとは?」でよかった、と思う。
でも、その後、瀬川先生が書かれたもの、
そして辻説法をやりたい、といわれていたことをあわせて考えれば、
「良い音とは 良いスピーカーとは?」には続きがあったのかもしれない。
そんなふうにおもえてくる。
「良い音とは 良いスピーカーとは 良い聴き手とは?」
聴き手は鳴らし手でもある。
こういうタイトル、これに近いタイトルで書かれたかもしれない──、
そう勝手におもっている。