毎日書くということ
「音楽は、案出されたり構築されたりしたものではなく、成長したもの、
いわば直接に『自然の手』から生まれ出たものである。この点において、音楽は女性に似通っている。」
そう、フルトヴェングラーは「音楽ノート」で語っている。
音楽を文章に置き換えても、そのまま通用する気がする。
「自然の手」がどういうものかについては語られていない。
前後の文章もない。これだけ、である。
それは人が生れたときから持っているものなのか、それとも身につけるものなのか……。
「自然の手」から文章を生み出せるようになるには、どうしたらいいのかはわからない。
それでも、書くことを、一日たりとも忘れてはならない。これだけは言える。