Date: 6月 29th, 2019
Cate: ショウ雑感
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2019年ショウ雑感(その6)

私はふだんカバンを持ち歩かない。
なので、オーディオショウに行っても、カタログをもらうことはない。
持って帰るのを面倒だ、と思う男だからだ。

でもESD ACOUSTICのカタログだけはもらってきた。
帰りの電車で読んでいた。

日本のオーディオメーカーのカタログとはずいぶん違う。
全体的におおらかな印象のカタログである。
いそいで日本語のカタログを作ったのだろうか。

ESD ACOUSTICのブースでは、お茶も淹れていた。
スタッフも、みな中国の人たちだったようだ。

大型システムということもあるのだろうが、
椅子の設置(スピーカーとの距離のとりかた)にしても、
贅沢な、というか、おおらかな、というか、
日本の出展社とは、ここも違っていた。

ESD ACOUSTICは、これからどうやって売っていくのか。
どこか日本の輸入元と契約するのか、
日本支社をつくって、自分たちで売っていくのか。

製品が、これからどう変っていくのかも楽しみだが、
どうやって日本で商売をしていくのかも、私は興味がある。

とにかく私はESD ACOUSTICの存在を面白い、と思っている。
こういう面白がれるメーカーが、いま日本のメーカーにあるだろうか。

いやいや、日本のオーディオメーカーは、そういう時代はとっくに通りすぎた──、
そういう声もきこえてきそうだが、
それで若い世代を、オーディオの世界に呼べるだろうか、とおもう。

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