日本のオーディオ、これから(韓国、中国は……・その6)
AliExpressを見るのは楽しい。
楽しいんだけれど、なぜ、こんなに楽しんでいるのか、と自分でも不思議に思うほどである。
先週もAliExpressを眺めていた。
眺めていて、ふと気づいた。
というか思い出した、としたほうがいいかもしれない。
そうだ、同じことを、ずっと以前、
四十年以上前にやっていた。
オーディオに興味を持ち始めて、
おもにステレオサウンドを眺めては、
いろんな組合せを想像していた。
予算もいくつか設定して、
この予算ならば、スピーカーはこれに決めて、
ならばアンプは、あさかこれか、
カートリッジは……、そんなふうに組合せを楽しんでいた。
といっても、すぐにそんな組合せを自分のシステムとして導入できるわけではない。
だから、どれだけ安く仕上げられるか。
そんなことも考えていた。
当時の無線と実験には、広告がけっこう載っていた。
パーツ店、キット、基板を取り扱っている店も多く載っていた。
そうなのだ、いまのAliExpressと同じような世界が、ずっと以前の日本にもあったのだ。
そのことを思い出し、
四十年前と変らぬことも、五十すぎてもやっていることに気づいた。