メリディアン 218を聴いた(その10)
この項に興味を持って読んでいる方たちがもっとも知りたいのは、
ULTRA DACと較べてどうなのか、だろう。
今回はULTRA DACとの比較試聴ではない。
これから先も、そういうことをやろうとは考えていない。
それでも、これまで三回、
喫茶茶会記でのaudio wednesdayでULTRA DACを聴いている(鳴らしている)。
その記憶を元に語るならば、やはり違う、となる。
そのくらいにULTRA DACと218は違う。
MQA-CDの再生、通常のCDの再生、どちらも違う。
2,500,000円と125,000円という価格の違いを考慮すれば、
違いは小さいともいえる。
それでもいちばん違うと私が感じたのは、
そこで鳴っている空気の量である。
同じ音量で鳴らしているわけだが、
ULTRA DACで鳴らしている時の、空気の量はやはり多い。
多いといっても、喫茶茶会記の空間が拡がるわけでもないし、
空気が物理的に増えるわけではないのだが、
スピーカーが動かす空気の量が違うとしかいいようがない違いが、はっきりとある。
つまり、それはどういうことかといえば、空気の密度感が違う、ということなのかもしれない。
と同時に音の量感とは、そういうことなのか、と合点がいった今回の試聴でもある。
誤解しないでほしいのは、218で鳴らしたときの空気の密度感が低い、というわけではない。
ULTRA DACで鳴らす空気の密度感が高い(濃い)のである。