Date: 3月 22nd, 2019
Cate: きく
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ひとりで聴くという行為(その2)

映画「アリータ: バトル・エンジェル」を観終って、
友人のAさんにすぐにショートメールを送った。

IMAX 3Dで、ぜひ観てほしい、と。
Aさんも「アリータ: バトル・エンジェル」には興味を持つだろうと思って、だった。
Aさんからの返事は、ちょっと意外だった。

音楽ライヴ、落語、遊園地などは平気でも、
なぜか映画館は苦手というか苦痛に感じる、とのこと。

この返事を受けとったのは先月末。
いまになって、「ひとりで聴くという行為(その1)」をそのままにしていたことを思い出した。

これも続きを書こうと思っていたのに、
ついつい他のテーマを書き始めて忘れてしまっていた。

(その1)では、ある記事を紹介している。
映画のシーンによって、人は異なる化学物質を放出している:研究結果」という記事である。

タイトルが、かなり内容を伝えている。
この研究が事実なら、Aさんは人が放出する化学物質に対して、かなり過敏なのではないのだろうか。

おそらく落語や音楽でも、人はなんらかの化学物質を放出しているのだろうが、
落語で、たとえばきわめて残酷なシーンとか悲しいシーンとかはないだろう。
非現実的なシーンもないといえる。

ところが映画はそうではなかったりする。
一本の映画のなかに、さまざまなシーンがある。
一本の映画のシーンがかわるごとに、観客は異なる化学物質を放出する。

それに最新のCGを使った映画は、どこまでが現実に撮影したことなのか、
その判断がほとんどつかない、といえるレベルに達してる。

もうつくれないシーンはない、ともいえる。
そういう映画では、人が放出する化学物質も強くなるのだろうか。

人気のある映画、つまり大勢の観客がいる映画では、
放出される化学物質の量も増えるわけで、
そういった化学物質に過敏症の人がいるとしたら、
映画館での映画鑑賞は苦痛になるであろう。

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