Date: 3月 23rd, 2019
Cate: デザイン
Tags:

プリメインアンプとしてのデザイン、コントロールアンプとしてのデザイン(その10)

ここではヤマハのコントロールアンプC5000を取り上げているが、
なにもC5000だけが、プリメインアンプ的なデザインのコントロールアンプなわけではない。

たまたま、このテーマを書いている途中でC5000が登場したこと、
それとCI、C2といった以前のヤマハのコントロールアンプ、
同時代のCA2000、 CA1000IIIなどのヤマハのプリメインアンプのデザインは、
はっきりと、それぞれにコントロールアンプ的であり、
プリメインアンプ的であった記憶がいまも残っているからだ。

C5000のデザインを見て、私と同じようにプリメインアンプ的だと感じる人もいれば、
そんなふうには感じないという人もいるはずだ。

私自身、どうしてそんなふうに感じるのか、その理由を知りたくて、このテーマを書いている。
まだはっきりと理由を見つけられているわけではないが、
書き始めたころから結論のひとつとして見えているのは、
コントロールアンプとしてのデザインに必要なことは、
オーディオ・システムのデザインの中心として存在できる、ということだ。

それはわかっていたから、別項「オーディオ・システムのデザインの中心」を書いている。

セパレートアンプならば、コントロールアンプがオーディオ・システムのデザインの中心なのはわかるけれど、
プリメインアンプならば、オーディオ・システムのデザインの中心ではないのか──、
そういわれそうである。

いまのところ、ここをうまく言葉として説明できないでいる。
ゆえにもどかしさを感じているが、
プレーヤー、プリメインアンプ、スピーカーといったシステムと、
プレーヤー、コントロールアンプ、パワーアンプ、スピーカーといったシステムとでは、
デザインの中心の意味あいが微妙に、しかしはっきりと違ってくるところがある、と感じている。

この感じているところを、はっきりと掴めたら、
ここでのテーマに、はっきりとした答を出せるはずだ。

Leave a Reply

 Name

 Mail

 Home

[Name and Mail is required. Mail won't be published.]