Date: 12月 6th, 2008
Cate: ベートーヴェン
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ベートーヴェンの「第九」(その1)

1989年の映画「いまを生きる」(原題はDead Poet Society)の中盤あたり、
学生たちのラグビーのシーンがある。ここで使われていたのが、ベートーヴェンの「第九」。

バックグラウンドミュージックという扱いというより、
この演奏を聴かせたいがために、監督が、このシーンを撮ったのでは? と勘ぐりたくなるくらい、
そこで聴こえてきた「第九」に胸打たれた。

明晰でしなやかで、素晴らしい演奏。
フルトヴェングラーのバイロイトの「第九」をはじめ、いくつもの「第九」を聴いてきていたが、
そのどれでもない。はじめて聴く演奏による「第九」だった。

エンディングのクレジットが、このときほど長いと感じたこともなかった。
最後の方にやっと出てきた。

フリッツ・ライナー/シカゴSOの演奏だった。
映画館を出て、そのままレコード店へ直行した。

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