日本のオーディオ、これから(韓国、中国は……・その5)
AliExpressはブラウザーでも見られるけれど、
スマートフォンからだと専用アプリの方が見やすいし使いやすい。
電車に乗っているときなど、ちょっとした空き時間のときに、
AliExpressのアプリを開いている。
いまのところ週に一回ほどはAliExpressで、様々なオーディオ機器を検索している。
とにかく、ある。
ある、としか書きようがないくらいに、いろいろなオーディオ機器が、
AliExpressで売られている。
管球式でしかもバリコン式のチューナーの基板まであるのは、
ちょっと驚いている。
ステレオデコーダーは半導体が試用されているが、
いま日本で、例えキットとはいえ存在しているだろうか。
もう20年くらい前だったか、
秋葉原のオーディオ店にいたら、ある客(50代くらい)が店員に食い下がっていた。
バリコン式のチューナー、それも新品が欲しい、ということだった。
20年くらい前、つまり2000年前後のことだ。
すでにバリコン式のチューナーを、国産メーカーが製造しなくなってけっこう経っていた。
そのことも店員は説明していた。
そういう製品を新品で手に入れるのは無理だ、と。
それでも客は、欲しい、どうにかしてくれ、という。
無理なことをいっているという認識が客側にないように感じられた。
バリコン式のチューナーは、そのころすでに骨董品的でもあった。
管球式ともなれば、さらに遺物的とでもいおうか。
そういうチューナーが、中国のAliExpressでは、
電源トランス、シャーシーを用意しなければならないとはいえ、新品で入手できる。
中国のチューナーなので、そのまま日本のバンドに適合しているわけではない。
それでも、なんだかすごいなぁ〜、と思ってしまう。
こういうモノが見つかるから、AliExpressをたまに覗いてしまう。