ベートーヴェン
リヒャルト・ワーグナーの「ベートーヴェン」が、法政大学出版から出ている。
昨年夏に出ていたようなのだが、今日まで気がつかなかった。
五味先生が「日本のベートーヴェン」で、
《けっしてベートーヴェン論を説こうというのではないし、私にそんな資格があるわけもない。作品論ならワグナーの『ベートーヴェン』(高木卓氏訳)などを読んだ方が早い》
と書かれていた。
その時から読もう読もうと思いながらも、
私の探し方がまずかったのか、縁がなかったのか、
いままで出逢うことがなかった。
実は一度神保町の古書店で見かけたことはあるが、
けっこうな値がついていて、ふところが寂しかったころもあって、手が出せなかった。
それからでも、けっこうな月日が過ぎている。
もう読む機会はないのかも……、と思いはじめてもいた。
今回出た「ベートーヴェン」は、高木卓氏の翻訳ではないが、
とにもかくにもワーグナーの「ベートーヴェン」が日本語で読める。