Date: 12月 20th, 2018
Cate: MERIDIAN, ULTRA DAC
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メリディアン ULTRA DACで、マリア・カラスを聴いた(その9)

「レコードうら・おもて」は1986年に出ている。
32年前に読んでいるわけだ。

そのころの私は23歳。
それほどマリア・カラスの録音を聴いていたとはいえなかった。

「レコードうら・おもて」はそんなころ読んでも面白い本だった。
けれど、今日、改めてマリア・カラスの章だけを読みなおして、
こんなにもおもしろい内容だったのか、と驚くとともに、
マリア・カラスの章に書かれいてることに深く頷くばかりだ。

読みながら、まったくそのとおり、そのとおり、心のなかでつぶやいている。
ようするに、「レコードうら・おもて」を最初に読んだ時、
私はマリア・カラスの熱心な聴き手とはいえなかっただけでなく、
マリア・カラスのほんとうのところをどれだけ聴いていたのか、
それすらも疑問であるような未熟な聴き手だったわけだ。

32年のあいだに、どれだけマリア・カラスの録音を聴いてきたかというと、
熱心に聴いてきた時期もあれば、まったく聴かなかった時期もある。
そうやって32年がすぎて、二週間ほど前にメリディアンのULTRA DACで、マリア・カラスを聴いた。

そして今日「レコードうら・おもて」を読んだ。
ULTRA DACで聴いていなければ、これほど頷かなかったかもしれない。

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