オーディオの楽しみ方(つくる・その34)
今回のバッフルについては、以前から考えていた。
やれば好結果が得られる、という確信はあったし、
やってみたいとも思っていた。
それでもここまでずるずると延ばしてしまったのは、
実際の製作を面倒に感じていたからだ。
それほど難しい加工なわけではない。
けれど必要な工具が揃っていない、木工をあまり得意とはしない、
そんな理由があった。
ホーンにバッフルをつける。
そのためにドライバーの支持も考えなければならない。
予算、加工などに制約がまったくなければ、こうやりたい、というのが以前からあった。
けれど、そのためには木工を専門とするところ(人)に依頼する必要があるし、
材質に関してもよりいいもの、となると、
今回かかった費用ではまず無理で、おそらく十倍程度はかかることになる。
もっと簡単な作業で……、という方法もいくつか考えた。
けれど、せっかくなのだから、ということで、
実行したかったことにもっとも近い形になるようにした。
やりたいようにやれれば、今回の結果よりもよくなったはずだろうが、
費用の差ほどの違いはない、ともいえる。
今回の製作は、東急ハンズで合板を購入、
大きな加工はやってもらった。
合板自体の価格はそれほどでもなかったけれど、
加工賃は、そこそこかかった。
それでも、東急ハンズでの加工だけでは完成しないわけで、
喫茶茶会記で工作の時間である。
ちょっとしたミスがあって、予想以上に時間を必要とした。
都合三回、そのために喫茶茶会記に行き作業していた。
それだけ手を動かした、といえる。
それでも、結果として鳴ってきた音を聴けば、やって良かった、といえる。