大口径フルレンジユニットの音(その13)
(その12)で、友人のOさんが、秋葉原に行く、ということを書いている。
コイズミ無線で、Beymaの30cm口径のダブルコーンの12GA50を購入。
さっそく今日聴いています、という連絡があった。
ダブルコーンのフルレンジユニットの周波数特性は、
グラフをみると中高域がアバレ気味で、中高域のクセが強いのでは? と、
つい思いがちになる。
そういう傾向のダブルコーンのフルレンジがあるのも確かだ。
けれど30cm口径ともなれば、中低域の量感もきちんとある。
バランス的に、小口径の、同じ傾向のダブルコーンのフルレンジよりも、
案外気にならないのではないか、と思っている。
Beymaの12GA50の音は、懸念されるようなクセはない、とOさんから連絡があった。
そうだろう、と思う。
12GA50は、こんな値段で大丈夫なの? と思いたくなるような価格設定だ。
一本約一万五千円。
ふつう、この価格の、この口径だとフレームはプレス製だと思いがちだが、
アルミダイキャストである。
振動系、磁気回路が同じでも、
フレームが違えば、聴感上のS/N比が違ってくる。
聴感上のS/N比は聴感上のfレンジにも関係してくることは、
以前書いている通りだ。
Oさんは、このブログを読み、12GA50を購入されている。
つまりOさんにとって、このブログは、
別項「黒田恭一氏のこと(「黒恭の感動道場」より)」に出てくる「口コミ」となったわけだ。