型番について(その4のその後)
(その4)で、エレクトロリサーチのA75V1について触れた。
ステレオサウンド 47号の新製品紹介で登場したパワーアンプだ。
型番が示すように出力は75W+75WのA級アンプ。
A75V1のフロントパネルは、一般的なパワーアンプとは違っていた。
動作ポイント調整用のキャリブレーションメーター、異常動作モニター、
ランニングアワーメーターがフロントパネルに並んでいた。
当時の記事では大きな写真ではなかった、鮮明でもなかったが、
明らかに他のアンプとは違う佇まいは、小さなモノクロ写真からもわかる。
(その4)では、アキュフェーズのA級パワーアンプの型番が、
いつの日かA75となるのではないか、と期待している、と書いた。
九年が経って、ほんとうにアキュフェーズからA75が登場した。
ステレオサウンド 207号461ページに、A75が載っている。
出力は75W+75Wではなく、60W+60Wである。
A70から四年経ってのA75である。
A75の四年後には、A80となるのか、それともA75Vとなるのか。