Date: 2月 13th, 2018
Cate: モノ
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キヤノン AE1

中学二年になったばかりの春、
キヤノンからAE1というカメラが登場した。

当時読んでいた学研が出していた中学生向けの月刊誌にも、
AE1の広告は載っていた。

その数年前から父は写真に凝っていた。
モノクロ写真を自分で現像していた。

休日は、一日自分の部屋にこもっての作業をしていた。
そんな父の楽しそうな姿を見ていたから、
写真に興味をもった時期が、私にもあった。

ちょうどそのころと重なるようにAE1が登場した。
本体価格は、八万円くらいだった。
すぐには無理でも、なんとか買えそうな気がした。

中学生向けの月刊誌に広告を出していたくらいだから、
キヤノンも、10代の若者をターゲットにしていたのかもしれない。

最初に買うカメラはこれだ! と決めた。
よし貯金をするぞ、と思った。
1976年の春のことだった。

結局、この年の秋に「五味オーディオ教室」に出逢う。
そこでカメラへの興味を抑え込んだ。

まだ買えてなかったから、できたのかもしれない。
「五味オーディオ教室」との出逢いが二、三年遅れていたら、どうなっていただろうか。

AE1のこと思い出し、ふとそんなことを思うのは、
最近、写真家の野上さんと話すことが増えたからかもしれない。

まぁ、写真はヘタの横好きで終っていたであろう……

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