富士山は見飽きないのか(その1)
最寄りの駅が国立だから中央線によく乗る。
夕方早い時間でも、空気の澄んだ日は、富士山が見える。
見えるたびに「あっ、富士山だ」と心でつぶやく。
年に一度か二度ほど、後方でも、「富士山が見える」という声がすることがある。
今年になってよく行っているところも、窓から富士山が見える。
見えない日もある。
見える日は、「今日も富士山、きれいだな」とか思う。
なにか得した気持になる。
東京に住んで30年以上。
いったい何回富士山を見てきただろうか。
なのにいまでも「あっ、富士山だ」と思う。
富士山は見飽きないのか。