Date: 2月 14th, 2018
Cate: plus / unplus
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plus(その16)

オーディオにながいこと取り組んでいると、
システムは複雑化の方向に走ってしまうことがある。

オーディオの知識がついてくる。
必要な知識、不要な知識、さまざな知識がついてきて、
そのことによってもシステムは複雑化していく傾向がある。

複雑なシステムを使いこなす快感も、オーディオという趣味にはひそんでいる。
複雑なシステムを組んで悦に入っている。

その人がなにかのきっかけで、その複雑なシステムを一度バラして、
正反対のきわめてシンプルなシステムにしてしまうこともある。

その16)に書いたアクセサリーも同じことである。
屋上屋を重ねる的使い方をしてきたアクセサリーを、
すべて(もしくはほぼすべて)取り去ってしまう。

その音に、ハッとすることは、多くの人が経験していることではないのか。

複雑なシステムからシンプルなシステムに戻した時に、じつはオーディオの発見がある。
複雑なシステムのときには、はっきりと意識してなかったけれど、
なんとなく感じていた、気づいていたようなことが、
シンプルなシステムにすることで、はっきりと気づく。

それが発見のはずだ。

シンプルなところからスタートして少しずつ複雑の方向へと向う。
そして一度シンプルなところに戻る。

でもしばらくすると、また違う方向の複雑化へと向い、またシンプルへ、と。
そのくり返しによって、発見は増えていく。

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