Date: 1月 5th, 2018
Cate: 情景
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情報・情景・情操(8Kを観て・その7)

2014年の音展のNHKのブースで観た8K。
昨年12月、シャープが8Kの液晶テレビを発売していたことは知っていた。

今日、秋葉原に行ってきた。
たいていひとりで行くことの多い秋葉原だが、今日はふたり。

コイズミ無線に最初に行き、それからオヤイデ、そしてヨドバシというコースだった。
ヨドバシの四階にはオーディオコーナーとテレビのコーナーがある。

オーディオコーナーからの移動の途中で、8Kテレビの展示が目に入ってきた。
近くのコーナーには、有機ELディスプレイの4Kテレビが展示してある。

サイズはほぼ同じでも、価格は片方のほぼ二倍。
8Kの方が高いのかと思いがちだが、有機ELの4Kの方が高価だ。

シャープの8Kテレビが約百万円なのに対し、有機ELの4Kテレビは約二百万だった。
テレビに百万、高いと思いがちだが、シャープの百万円が安いかも……、と思われるほどに、
8Kと4K(それが有機ELであっても)は歴然とした差があった。

やはり8Kはすごい、と思った。
一緒に秋葉原に行っていた人は、プロの写真家だ。
「8×10(エイトバイテン)を見ているかのようだ」
そういう感想がきこえてきた。

8×10(エイトバイテン)。
瀬川先生も、そのことについて書かれている。
     *
 8×10(エイトバイテン)のカラー密着印画の実物を見るという機会は、なかなか体験しにくいかもしれないが、8×10とは、プロ写真家の使う8インチ×10インチ(約20×25センチ)という大サイズのフィルムで、大型カメラでそれに映像を直接結ばせたものを、密着で印画にする。キリキリと絞り込んで、隅から隅までキッカリとピントの合った印画を、手にとって眺めてみる。見えるものすべてにピントの合った映像というものが、全く新しい世界として目の前に姿を現わしてくる。それをさらに、ルーペで部分拡大して見る。それはまさに、双眼鏡で眺めた風景に似て、超現実の別世界である。
(「いま、いい音のアンプがほしい」より)
     *
いうまでもなく8×10は写真である。
静止画だ。
8Kテレビは、8×10に匹敵するクォリティで画が動く。

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