ある写真とおもったこと(コリン・ウィルソンのこと)
ここでの、ある写真とは、2011年にAppleのスティーヴ・ジョブズが亡くなった時に、
ジョブズに関する本が、各社からいくつか出た。
その中の一冊に、1982年12月に撮影された写真のことである。
ジョブズのリスニングルームの写真である。
ジョブズがオーディオマニアであったことは知っていたけれど、
どんなシステムなのかまではわからなかった。
2011年になって、1982年当時のことがわかった。
その写真を見ておもうことを、「ある写真とおもったこと」で書いているが、
それとは別におもったことがある。
コリン・ウィルソンのことだった。
コリン・ウィルソンの著書に「音楽を語る」がある。
1970年に日本語訳が出ている。
そのころのコリン・ウィルソンのレコード・コレクションは約四千五百枚とのことだった。
コリン・ウィルソンの本は何冊か読んできた。
1990年代に、新宿の紀伊國屋ホールでの講演会にも行ってきた。
それでも、コリン・ウィルソンが、
どんなシステムでレコードを聴いていたのかの手がかりは得られなかった。
オーディオに関心を持っていたのかどうかもわからない。
2013年にコリン・ウィルソンは亡くなっている。
スティーヴ・ジョブズほど著名でないこともあって、
死後、コリン・ウィルソンのシステムが写っている写真が出ることもなかった。
コリン・ウィルソンは、どんな音で聴いていたのだろうか。