Date: 11月 26th, 2017
Cate: 新製品
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新製品(TANNOY Legacy Series・余談)

タンノイのABCシリーズは1976年に登場している。
その二年後に、タンノイからはABCシリーズとは別系統のTシリーズが発表された。
日本でも発売されているが、ABCシリーズの陰にかくれてしまった感があるし、
私も実物を見たことは一度もない。

TシリーズはABCシリーズ同様、同軸型ユニット採用だが(ローコストモデルだけ違う)、
このユニットの振動板には紙ではなく、高分子系のものを採用、
ABCシリーズ搭載のHPDがまだアルニコマグネットだったが、
Tシリーズのユニットはフェライトマグネットだった。

Tシリーズのタンノイなんて、記憶にない……、という方もいるはず。
日本ではT225、T185、T165、T145、T125の型番ではなく、
Mayfair、Dorset、Chester、Ascot、Oxfordの型番で発売されていたからだ。

型番上では五機種だが、実質は三機種である。
Mayfair(T225)とDorset(T185)、
Chester(T165)とAscot(T145)は、
エンクロージュアの仕上げが異なるモデルである。

Dorset、Chester、Oxfordは、いわゆる一般的な木製のエンクロージュアである。
Mayfairの天板にはガラスが使われていて、
このガラスを外すと、レベルコントロールのツマミが現れる。
サランネットの形状もDorsetとは違う。
Ascotはフロントバッフルにプラスチックの成型品を使っている。

実はこのTシリーズの開発には、アーノルド・ウォルフが参画している。
このころのタンノイはハーマン参加だったし、
アーノルド・ウォルフもJBLの社長を辞めていた時期でもある。

アーノルド・ウォルフがどこまで関っているのかまでは知らないが、
関係していることは確かだ(ステレオサウンド 48号に載っている)。

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