世代とオーディオ(JBL SE408Sを見ながら・その2)
目の前にあるSE408Sを、どうメインテナンスするのか。
それを考えるのは、実に愉しい。
電解コンデンサーは、電源部の平滑コンデンサーを含めてすべて交換する予定だ。
アンプ部のプリント基板には、チューブラ型のコンデンサーが使われている。
修理といって、よく見かけるのは、このコンデンサーをラジアル型に交換している例だ。
これは、個人的に絶対やりたくない。
SE408Sは外装がないだけに、コンデンサーの形状の違いは、
そのまま見た目の大きな違いとなってくるからだ。
耐圧、容量が同じで、品質的にも同じがより良いコンデンサーであれば、
形状の違いは気にしない──、そういう考えで修理されているJBLのアンプは少なくない。
そういう修理のアンプを、完全メインテナンス済みと謳われていても、
私は信用しないし、そういうオーディオ店も信用しない。
ただチューブラ型であっても、SE408S当時(ほぼ50年ほど前)のコンデンサーと、
現在のコンデンサーでは耐圧、容量が同じならば、サイズはちいさくなる。
私としては、容量は同じにして、耐圧が高いチューブラ型を選択して、
極力サイズが変らないようにする。
問題は色である。