598というスピーカーの存在(長岡鉄男氏とpost-truth・その16)
ステレオサウンドの創刊が1966年。
ここをオーディオ雑誌の始まりとして、
51年間に多くの人がオーディオ雑誌に文章を書いてきている。
いったい何人になるのかはわからない。
多くの人が書いてきた、としかいえない。
その中で、○○教といわれているのは、長岡鉄男氏だけではないだろうか。
長岡鉄男氏が教祖で、その読者が信者である。
長岡教の信者が、教祖様の文章を読む以上に、
私は、他の人の文章を読んできた、といえる。
けれど、○○教の信者だとは思っていない。
五味先生の文章をそれこそ熱心に読んできたわけだが、
五味教なんてものはないし、五味教の信者とも思っていない。
五味先生を教祖だとおもったことは一度もない。
五味先生だけではない。
瀬川先生の文章も、熱心に読んできた。
けれど瀬川教はないし、瀬川教の信者でもない。
同じことは他の人にもいえる。
これは私だけのことではないはずだ。
五味先生の文章を熱心に読んできた人は、
私より上の世代には多くいる。
その人たちが五味教の信者かというと、そうではないはずだ。
長岡鉄男氏だけが教祖と呼ばれている。
その熱心な読者は、自身のことを長岡教の信者ともいう。