Date: 9月 11th, 2017
Cate: ステレオサウンド
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ステレオサウンドの表紙に感じること(その4)

オーディオマニアとは、思い入れをいくつももっている人だ、と私は思っている。
あるディスクへの思い入れ、
ある演奏家への思い入れ、
ある楽器への思い入れ、
もっともこまかなところへの思い入れもあるからこそ、
オーディオに関心のない人からは理解されないほどオーディオ(音)に情熱を注ぐ。

オーディオ雑誌は、そういう人たちへの本であってほしい、
と私は勝手に思っている。

ステレオサウンドというオーディオ雑誌が、ある時代、
多くのオーディオマニアが熱心に読んでいたのは、そこのところを大事にしていたからではないのか。

だから、読み手は、思い入れのあるステレオサウンドというのが、何冊かある、といえる。

雑誌に思い入れ? という人もいよう。
私もすべての雑誌に思い入れがあるわけではない。
思い入れのある雑誌のほうが、圧倒的に少ない。

だがステレオサウンドは、オーディオ雑誌である。
どっぷりオーディオに浸かってきた人たちが読む雑誌である。

そこに思い入れが感じられなくなってしまえば、
単なる情報誌である。

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