「無音はあらゆる華麗な音を内蔵している」
「無音はあらゆる華麗な音を内蔵している」
13歳で出逢った「五味オーディオ教室」に、そう書いてあった。
他にもいくつか深く心に刻まれたことばはある。
その中でも、この「無音はあらゆる華麗な音を内蔵している」は、
オーディオの最終解答のようにも感じた。
感じただけで、理解できていたわけではない。
それでも、ここにいつかたどりつくのだ、という確信はあった。
その日から40年以上経った。
「無音はあらゆる華麗な音を内蔵している」を忘れそうになることもあった。
もう忘れることはない。