LOUIS VUITTONの広告とオーディオの家具化(その2)
ステレオサウンド 75号のLOUIS VUITTONの広告も、
形式としては74号と同じであり、伊東潤一氏が書かれている。
一井吴夫氏、伊東潤一氏がどういう人なのか知っているけれど、
あえて書かないでいる。
75号に登場するトランクは、大人ならば片手で持てるサイズである。
74号の大型のトランクは、当時、価格をきいたことがある。
はっきりと憶えてないから、その数字を書きはしないが、大変に高価だった。
それに比べれば75号のトランクは、小型ゆえに現実味が、多くの人にあることだろう。
74号では「コンポーネントをルイ・ヴィトンに収めてしまった」、
75号では「小型ルイ・ヴィトンに詰め込んだぼくの身の回りの文化」、
キャッチコピーにも、その違いがあらわれている。
75号のLOUIS VUITTONのトランクには、
ソニーのポータブルCDプレーヤー、パワーアンプはナカミチのPA300II、
スピーカーはヴィソニックのDavid 6000、
コントロールアンプは、シュアーのポータブルミキサーFP31(改)となっている。
74号では部屋に置かれたLOUIS VUITTONのトランクだったが、
75号ではジャガーの助手席に置かれている。
スピーカーのサイズこそどちらもそう変らないが、
システム全体の大きさと重量は大きく違う。
けれどどちらも聴く時にはトランクを開け、
聴かない(持ち運ぶ)時には、トランクを閉め鍵をかける。