オーディオと青の関係(その20)
青で思い出すモノが、まだあった。
タンノイの同軸型ユニットであるが、本家英国のタンノイのそれではなく、
タンノイは1953年にカナダに、1954年にアメリカに、
北米進出を本格化すべく、それぞれにタンノイ・カナダとタンノイ・アメリカを設立した。
1974年にタンノイがハーマンインターナショナルに吸収された時点で解散している。
タンノイ・アメリカのスピーカーシステムはシュリロ貿易によって輸入されていた。
とはいうものの、タンノイ・アメリカのスピーカーシステムが知られはじめたころに、
ハーマンに吸収されてしまったので、
実際に輸入されたタンノイ・アメリカの製品を見た(聴いた)ことのある人は少ないはずだ。
私は幸運にも、わずかな時間ではあったが聴く機会があった。
でも一度だけである。
タンノイ・アメリカはスピーカーシステムだけでなく、ユニットも単売していた。
イギリスで売られているモニターゴールドそのままではなく、
磁気回路のカバーは、ブルーメタリックに変更されていた。
ブルーメタリックのカバーを見る機会はなかった。