2016年に考えるオーディオのイノヴェーション(その3)
2017年になっているのに、タイトルに2016年とある理由は、(その1)に書いている。
スマートフォンからなのだろうか、
その分野の先端のモノに、スマート(smart)がつくようになったのは。
オーディオの各コンポーネントでは、スピーカーがいちばん遅れているといわれ続けてきた。
そのスピーカーに、いまではスマートがつくようになっている。
スマートスピーカー。
AppleからもHomePodというスマートスピーカーが登場した。
日本での発売は先になるようだが、これから各社からスマートスピーカーなるモノが登場してくるのか。
そうなったとしてしも、オーディオマニアがメインスピーカーとして、
スマートスピーカーを使うことは、まず考えられない。
いまのところはBGMとして音楽を簡単に流すシステムとしての存在であっても、
これから先はどうなるかは、なんともいえない。
スマートスピーカーは一台から使えるし、二台をペアリングして使えるモノもある。
それ以上の数になってもペアリングできるだろうし、
iPhoneが登場した10年前と、現在とではスマートフォンの機能・性能が違ってきた──、
というより存在そのものが変ってきた、といえる。
スマートスピーカーも、現在は10年前のiPhone的存在であっても、
10年後はどうなっているのかは、わからない。
そんなことを考えていたけれど、ここで書くつもりは最初はなかった。
けれど先日、Appleの新社屋をかなり離れたところから撮った写真を見た。
こんなに大きな建物なのか、と思うとともに、
オーディオ最後のイノヴェーションのカタチは、これなんだ、と直感した。