オーディオの「本」(ある出版社の買収・その1)
3月下旬に、徳間書店が、
TUTAYAを運営しているカルチュア・コンビニエンス・クラブの子会社になった、
というニュースがあった。
いまコンビニエンスストアだけでなく、かなりの業種の小売店で、
「Tポイントカードは……」と会計の度にきかれる。
私はもっていないけれど、それだけTポイントカードは多くの人が持っているのだろう。
Tポイントカードが使われるごとにカルチュア・コンビニエンス・クラブが得られる情報は、
いわゆるビッグデータなのだろう。
そのデータの活用方法のひとつとして、出版を考えているのだろうか。
データに基づいた本づくりを行えば、うまくいくのだろうか。
そうやって新雑誌が創刊されるのだろうか。
新雑誌とまでいかなくとも、既存雑誌のリニューアルが行われるのだろうか。
出版不況といわれているだけに、そういうやり方で雑誌がつくられていくかもしれない。
大当りするかどうかはわからないが、少なくとも大きく外してしまう、
極端に売行きの悪い雑誌にはならない──、のかもしれない。
でも、そうやってつくられた雑誌は、面白いだろうか。
雑誌好きの読み手を満足させるのだろうか。
オーディオ雑誌もそうやってつくられるようになるのだろうか。