いい音、よい音(あるアルバムから)
「音楽にはグッド・ミージックとバッド・ミュージックという二つのジャンルしかない」、
いいまわしは微妙に違っていても、わりとみかけることがある。
あの人がいっていたとか、
自分で思いついたように書いてあったりするが、
グッド・ミージックとバッド・ミュージックについて語っているのは、
ジャッキー・マクリーンが、私の知っている範囲ではもっとも古い。
ジャズに明るくない私だから、詳しいことは知らないが、
オーネット・コールマンを迎えたアルバムのライナーノートに、
この言葉は載っている、とのこと。
となると”NEW AND OLD GOSPEL”ということになるのか。
このディスクを持っていないから、確かめようがないが、
そうだとすれば、1968年のこととなる。
どこかで見たことを、自分で思いついたようにいうことを書きたいわけではなく、
そのライナーノートで、オーネット・コールマンは、それを否定していた、ということ。
オーネット・コールマンは、
「音楽はすべてグッド・ミージックだ、ただしバッド・ミュージシャンがいる」と。
そうかも、と思うだけでなく、
ふたりの言葉は、音楽だけでなく、他の分野にもあてはまる。