Date: 12月 20th, 2016
Cate: 単純(simple)
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シンプルであるために(ミニマルなシステム・その17)

その16)にコメントをいただいている。
ソナース・ファベールのMinima Amatorを、
CHORDのHUGOで、直接鳴らされている方からのコメントである。

いい音が鳴っている、とある。
そうだろうと思う。

Minima Amatorは大きなスピーカーではない。
小口径ウーファーとドーム型トゥイーターの小型2ウェイ。
このころのソナス・ファベールのスピーカーシステムのネットワークは、
6dB/oct.のシンプルなものだったはずだ。

6dB/oct.のネットワークはシンプルといえるし、
部品点数からいってミニマルな構成のネットワークでもある。

同じ小型スピーカーで、Minima Amatorと同じ程度の能率のスピーカーであっても、
ネットワークが複雑な構成であったならば、
HUGOで直接鳴らしての結果は、少し違ったものになる可能性がある。

HUGO + Minima Amatorhは、ミニマルなシステムといえる。
もちろん制約もある。
Minima Amatorの能率はさほど高くない。
パワーアンプなしなのだから、音量を望むことはできない。

その意味で、音量面でのミニマルといえる。
それだけに、深夜ひとりでしんみりと、
ひっそりとした雰囲気を漂わせる音楽に聴き耽るのであれば、
これで充分ではないか、と思わせてくれるだけでなく、
これ以上はむしろ邪魔なのでは、と思わせてくれるのかもしれない。

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