Date: 6月 17th, 2015
Cate: 単純(simple)
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シンプルであるために(ミニマルなシステム・その16)

CHORDのHUGOで直接鳴らしたい(つまりパワーアンプなしで)スピーカーは、
その13)で書いているようにフルレンジである。

タイムロードのブースでは小口径のフルレンジのスピーカーを鳴らしていたけれど、
私が鳴らしたいフルレンジのスピーカーは、
高能率のフルレンジで、口径も小口径のモノではなく、大きめの口径のモノである。

たとえばJBLのD130、グッドマンのAXIOM80、ローサー(ラウザー)のユニット、
いまや過去のスピーカーユニットと呼ばれているモノばかりであり、
これらの能率は100dB前後あり、いまの感覚では非常に高能率のユニットということになる。

ローサー(ラウザー)のユニットに関しては、VOXATIVのモノがある。
VOXATIVのAmpeggio SignatureにHUGO(もしくはHUGO TT)を接いだら、どんな音が聴けるのだろうか。

AXIOM80とHUGOの組合せも、個人的には非常に興味がある。
AC電源に頼ることなく鳴らすことができるわけで、
このことのメリットがAXIOM80の「性能」をどう鳴らすのか。

こういった高能率のフルレンジユニットとHUGOの組合せ、
タイムロードでの小口径の低能率のフルレンジユニットの組合せ、
得られる音量に違いはあるけれど、どちらもミニマルなシステムということになるのか。

ここではスピーカーの能率だけでなく、スピーカーシステムとしてのサイズも大きく違ってくる。
HUGOは手のひらにのるサイズだ。
HUGO TTにしても大きいといえるサイズではない。

HUGOと小口径のフルレンジのスピーカーとでは、サイズ的バランスもとれている。
それが高能率のフルレンジユニットとの組合せでは、ひどくアンバランスになる。

このアンバランスさは、ある意味、過剰なものといえる。
D130、AXIOM80などのユニットがもつ高能率も、パワーアンプを省略するための過剰なものといえる。

こういう過剰な要素をもつシステムは、ミニマルなシステムといえるのだろうか。
それとも充分な音量を得るために必要なものということで、過剰とはいえない、という見方もできる。

けれど、それならば素直にパワーアンプを用意すればいい、という見方もでき、
やはりHUGOに高能率のフルレンジユニットをもってくるのは、
アンバランスであることを認めなくてはならない。

そういうシステムが果してミニマルなシステムなのか、という問いが生れる。

1 Comment

  1. 河村河村  
    11月 10th, 2016
    REPLY))

  2. Hugo+Minima Amatorを寝室で試してみたらとてもよくて気に入っています。あまりにもいいので、B&W CM10S2につないでみたらRCA端子から音が出なくなりました。ヘッドフォン端子から音が出ていて、RCA端子の方は左右ともオープンになってるみたいですㅠㅠ。スピーカーのインピーダンスが低いとそういうこともあるのかもしれません。

    1F

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