世代とオーディオ(JBL 4301・その15)
別項でヴィンテージをテーマにして書いている。
これから先、どう書いていくのかほとんど決めていないが、
それでもヴィンテージをテーマにして、JBLの4301について書くことはない。
4301が登場してそろそろ40年になる。
かなり古いスピーカーではある。
けれど、4301はヴィンテージスピーカーと考えたことは、これまで一度もなかった。
なのにこんなことを書いているのは、
ネットオークションに4301が出品されていて、
そこにはヴィンテージの文字があったからだ。
オークションだから、売り手はできるだけ高く売りたい。
売り文句としてヴィンテージなのかもしれない。
それとも売り手は、本気で4301をヴィンテージスピーカーと思ってるのだろうか。
そして、それを見た人の中にも、4301をヴィンテージスピーカーと捉えてしまう人がいるのか。
4301をヴィンテージと呼ぶ人が、どういう世代なのかはわからない。
私と同じ、もしくは上の世代であれば、4301をヴィンテージとは呼ばないだろう。
4301が製造中止になって十年以上経ってからのオーディオマニアなのだろうか。
だとしても、だ。
私がオーディオに興味を持つ以前の、4301よりもずっと古いスピーカーで、
4301的位置づけのスピーカーを、ヴィンテージとは捉えない。
売らんかなだけの商売。
そこで使われる「ヴィンテージ」。
それがつけられてしまう4301(オーディオ機器)。
時代の軽量化を感じてしまう。