Date: 10月 17th, 2016
Cate: ステレオサウンド
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ステレオサウンドについて(その72)

ステレオサウンド 53号には、不思議な記事があった。
「プロフェッショナルたちがあなたの装置のトラブルや、不満をチェックすると、こうなります」
というタイトルの記事である。
宇田川弘司氏という方が書かれている。

41号からステレオサウンドを読んできたが、初めて見た名前だった。
それにしても不思議な印象を拭えない記事だった。

記事のタイトルからいえるのは、宇田川弘司氏はオーディオのプロフェッショナルということになる。
しかもタイトルには「プロフェッショナルたち」とある。
なのに宇田川弘司氏しか登場していない。

ということはこれから、この記事は続いていくのか。
宇田川弘司氏は今回で、次回以降は別の人たちが登場するのか。
でも54号には、この記事はなかった。
53号だけの単発記事だった。

なのに、なぜ「プロフェッショナルたち」なのだろうか。
53号の時点で私は16歳だった。プロフェッショナルではなかったけれど、
この記事に書かれていることが、オーディオのプロフェッショナルの仕事とはどうしても思えなかった。

いま読み返しても、そこに関しては同じである。

なぜ、こんな記事が載ったのか。
その理由に気づくのは数年後だった。

53号の486ページに、ある広告が載っている。
オーディオのチューニングを仕事とする会社の広告である。
「貴方はJBLを使いこなしてますか。」とキャッチコピーがあり、
4343の写真がある広告だ。

この会社の名称がウダガワ・ラボである。
ウダガワは宇田川であろう。

結局、あの記事は広告絡みというか、広告であったのか、と気づいた。
1979年のころから、そうであったのか……、とも気づいた。

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